イナマットとサミラ・ボーンを迎えたMJ AIR試作相談会

2020年1月7日アムステルダムにて、MONO JAPAN AIR 2019の機会に作られたプロトタイプの相談会を開催しました。

会はMONO JAPAN AIR 2019の参加デザイナー最終決定で審査員を務めた、デザイナーのサミラ・ボーンのスタジオで行われ、デザインデュオのINAMATTのマタイス・ファン・クラウセンも参加。またレジデンスプログラムに参加した、マリヤム・コードバチェフ、ジョナス・アルタウス、パオ・フイ・カオの3名のデザイナーたち、そしてMONO JAPAN チームが集まり、レジデンス参加デザイナーたちから日本の産地での経験とプロトタイプの制作の動機やコンセプトを発表されました。プロのデザイナーとしてキャリアのあるサミラとマタイスから、3者の今後の展開に対してアドバイスをいただきました。


マリヤムはプロトタイプが京都から到着していませんでしたが、作成したビデオや写真はどれも高いクオリティーで、これらの写真やビデオ自体に作品価値があることから、これらを含めた世界観自体の商品価値を考えるようなアドバイスが出ました。


ヨナスはサンプルを持参して参加しました。皆で石州和紙のタッチパネル式照明を実際にテストしながら、今後の方向性の決定に役立つ様々な意見を出し合いました。


パオもたくさんの会津で作られた漆器のプロトタイプを披露しました。美しい試作群を手に取ってみることで、その美しさや技術の高さと、それゆえに高額になってしまうプロダクトデザインの難しさも、全員に共有されました。日本の伝統的な漆器ではありえなかった斬新なパオのデザインは、日本人のMONO JAPAN チームを驚かせました。日本での生産現場やマーケット適正価格の範囲内でのアイデアの構築など、プロからの役立つ意見が多く出ました。


いずれのプロトタイプも非常にレベルの高い出来で、審査員のサミラもマタイスからも熱心なアドバイスやコメントが多く出た、白熱した会となりました。

今後3名のデザイナーたちは、詩作を商品化のレベルまでブラッシュアップしていきます。8月末のMONO JAPANには、展示としてこれら新商品を発表の予定です。是非ともお楽しみに!