コロナ禍の2020年、MONO JAPANはオランダのクリエイターと日本の産地・作り手がデジタルなプラットフォームでコラボレーションするプロジェクト。そのプロセスはドキュメンタリーとして動画配信を行います!
MJ ONLINE AIRプログラムのプロセスはショートフィルムとしてご覧いただけます。
MONO JAPAN Amsterdm youtube playlist を是非ご覧ください!
コロナ禍の2020年、MONO JAPANはオランダのクリエイターと日本の産地・作り手がデジタルなプラットフォームでコラボレーションするプロジェクト。そのプロセスはドキュメンタリーとして動画配信を行います!
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ONLINE AIR(オンライン・アーティスト・イン・レジデンス)は、コロナ禍で国際渡航が困難な状況においても、日蘭のクリエイターによる継続的なコラボレーションを可能にするために、MONO JAPANが行う新しい挑戦です。
アーティスト・イン・レジデンスは通常、クリエイターが新しいインスピレーションを求めて受け入れ先の国内外の場所に滞在し、制作活動を行うものです。オランダのクリエイティブ業界では日本でのレジデンスを希望する人はとても多く、しかしコロナ禍の現在での国際的な渡航は制限されており、世界中のクリエイターたちの創作活動へも大きな影響が出ています。
オンラインAIRでは、2組の日蘭クリエイターのペアがオンライン上でミーティングを繰り返す形でコラボレーションします。オンライン上での限定された環境の中で何が可能なのかを探る、実験的なプロジェクトです。毎回のオンラインミーティングの模様は録画され、動画配信されます。これにより、今後国際文化コラボレーションを運営したり参加を希望する世界中の多くの方々にも参考にして頂けます。
このプロジェクトに参加する2組の日蘭クリエイターのペアの1組目は、奄美大島の泥染の金井工芸とオランダ人アーティストのポール・ベウマーのコラボレーションです。2組目は、大分県由布市の竹の工芸とオランダのデザインスタジオのニーンケ・ホーフフリートが協業します。
このプロジェクトは2020年10月末〜2021年3月の期間に行われます。
-ポール・ベウマーは樹皮や綿布、紙など多様な素材で作品を制作するオランダ人のアーティストです。常時世界中を旅し、様々な国で長期滞在し、現地の伝統工芸を学び、地域ごとの素材や製法を欧米アートシーンから愛される作品へと昇華させています。過去の日本での数か月の滞在では、自身で伝統工芸の現場にたどり着くことができなかった経験を持ち、今回のコラボレーションに非常に期待しています。
- 金井志人は、古来より奄美に伝わる伝統技法泥染めをはじめとした天然染色を行う金井工芸にて、豊かな自然から発する色と先人の染色の知恵を現代へと継承させています。2017年には来蘭しMONO JAPANに出展。MONO JAPANの期間中に行われた泥染めワークショップのため、奄美の泥が1300年以上の歴史で初めて海を越えました。金井志人のアーティスティックな世界観とダイナミックな制作行程は世界中の多くのファンを魅了しています。
- スタジオ・ニーンケ・ホーフフリートはニーンケ・ホーフフリートとティム・ヨンゲリウスの若い2名のデザイナーのデザインスタジオで、リサーチや素材開発、プロダクトデザインと幅広い分野で活躍しています。特に環境問題やサステイナビリティーの分野では、新しい価値感や技術を美しいインスタレーションや本として提案し、常に見る者をフレッシュな独自の世界感へ誘います。MONO JAPANでは彼らの発表するアプローチの中に日本の伝統的な知恵への好奇心や敬意を見出し、これまで長い間意見交換を繰り返してきました。そして今回ついに、コラボレーションへの参加が実現しました。
- こじま ちからの作品には大分県の伝統的な染色と編組の技術を中心に、竹以外の素材による組み合わせによるそれぞれの素材の特徴を生かした造形を積極的に取り入れ一般的な竹工芸の枠を超えた作品作りと活動を行っています。自身の出身地である津久見市で2016年より津久見市竹工芸教室講師を務めながら、大分県内の就労支援施設でもレクチャーを行い後継者の高齢化が著しい国産の竹材による手工芸品を守る活動を行っています。
竹工芸技術習得以前より音楽家としての経験を活かし、北九州市の竹の創作楽器グループ「竹凛共振プロジェクト」の大分代表を務め竹の楽器製作と演奏パフォーマンスの両面で活動や、2019年より大分大学認定研究チーム[BURST]に在籍し、竹のセルロースナノファイバーの事業化、2020年にオープン型シェアアトリエ「synergiez(シナジーズ)」を運営しています。
- 由布市は大分県中心部に位置し、観光地として有名な湯布院温泉がある街です。同県の別府市同様、竹工芸が地域伝統工芸です。由布市で竹産業が地場産業として継続的に営まれるべく、いろいろな団体が試行錯誤を繰り返しています。
日本国内での竹収穫から加工までは手間がかかるため高価な素材になりやすく、工芸品になるとさらに高額になるゆえに安価な輸入品が使用されるケースが増えてきているのが現状です。このように竹は魅力と可能性そして難しさも多い素材です。
本オンラインAIRプログラムに関するご質問はこちらのメールアドレスまでお送りください。 info@monojapan.nl
MONO JAPAN財団は新しい日蘭のクリエイティブ・パートナーシップのプラットフォームのモデレーターとして本プロジェクトを主催、運営しています。
本オンラインAIRプログラムは、オランダの文化助成団体「 Creative Industries Fund NL」と在東京のオランダ王国大使館からのサポートにより実施されています。