MONO & TALKS In Onland Craft Market
東京の新たなランドマークとして誕生したTokyo TorchでのOnland Craft Marketにて開催されるMONO & TALKSでは、MONO JAPANがこれまで行った日蘭クリエイティブ・コラボレーションと、関係団体が実施する国際協業を紹介しています。オランダを拠点とするMONO JAPANにとって、これが日本初の展示となります。
オランダでは、アーティストやデザイナーなど、クリエイティブな職業につく人々が多く存在しています。社会におけるSDGsの重要度が増すにつれ、日本の伝統的なモノづくりに興味を抱くデザイナーが増えています。
MONO JAPANは、日本全国の産地や人、伝統の技とオランダのクリエイターが出会うことでそれぞれの長所が生かされたモノづくりを可能にし、同時に互いから刺激を受け、学び合う場を実現しています。多様な人がさまざまな生活様式で暮らすこの世界で日本のモノづくりが活かされるために、そしてイノベーションが起こるきっかけとして、国際コラボレーションは最適な機会だと私たちは考えます。
また、欧州の人々が、日本の伝統的なモノやモノづくりの技術にどのように反応するのか、また欧州が牽引するサステナビリティやサーキュラーを考えたモノづくりについても、日本でモノの製造や販売に関わる多くの方々に広めたいという想いがあります。
それらを実現するためには、丁寧なマッチングが不可欠です。これまでの2つのアーティスト・イン・レジデンスのプログラムでは、MONO JAPANの細やかなサポートにより、実りあるコラボレーションの機会を提供しています。
MONO JAPAN
MONO JAPANは、オランダに籍を置く団体です。2016年から毎年一度、オランダの首都アムステルダムにて日本のクラフトやデザインプロダクトに特化した展示・即売会「MONO JAPAN - Japanese craft and design」を開催してきました。
オランダに長く住み、それぞれ異なる分野で活躍してきた数人の日本人を中心として発足し、現代のヨーロッパの人たちのライフスタイルに寄り添うようなブランドやプロダクトを多く紹介してきました。私たちがこれまでに日本で見て、触れてきた価値のあるモノをヨーロッパの人にも広く知ってもらいたい、という想いがMONO JAPAN発足の原点となっています。
日本の独特なモノづくりを一つひとつ丁寧に紹介することを通し、主催者である私たちも、自らのルーツや文化について深く考えさせられました。また展示会が回を重ねるたびに、職人や伝統的な製法を脈々と受け継ぐ日本中のたくさんの作り手の方々との出会いがありました。
この経験を通して気付かされたのは、効率だけを追い求めないモノづくりや、昔から伝わる素材や製法にまつわる知識や技術が「価値」として、しっかり欧米や世界で認知されていくことの重要性です。世界でSDGsがますます重視される現代では、日本の伝統的なモノづくりにおけるサステナブルや循環型経済の大きな可能性も感じます。
2019年11月にオランダで文化団体登録をしたMONO JAPANは、モノづくりの未来と可能性を原動力に、オランダのクリエイターたちを日本のモノづくりとつなげる活動を開始します。
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